大学生が自力で「統計学」の勉強をするための良書10選

テスト対策

大学には「統計学」に関する授業があります。理系や社会調査系の授業ではほぼ必修でしょう。
最近ではビッグデータや統計学を利用したビジネスを啓発する動きもあるので、そこに焦点を当てた授業もあるかもしれません。

  

教員や授業のなかには、プリント配布物やスライド資料だけという場合もありますが、それだけで統計学を理解することは困難です。
ネット記事に頼っても、なかなか厳しいところがあります。そんな時は、やっぱり教科書に頼るしかありません。

いざ「書評を見て買おう」と思ってみても、Amazonのレビューはどれも似たり寄ったりですよね。
読みたい場面、利用する場面が想定できませんし、そもそも、それが分かるようなら授業を受けていないわけで。
うちの大学の図書館には置いてなかったぞ、という場合もあります。そんな時は思い切って購入するのもありです。

そこで、私が学生の学習支援をしている中で感じたことを基に、授業の性質や場面別で役立つ本を選定しました。
別にネット上で買わなくても、大きめの本屋に行って確認してみましょう。
受講している授業内容や、自分に合いそうなものを選ぶことが大切です。

基礎統計

基礎的な統計学の授業の場合です。
先生がなにを言っているのか理解し、置いてけぼりにならないようにするための本。

統計学入門 (基礎統計学Ⅰ):東京大学教養学部統計学教室 (編集)
Amazonでも不動のベストセラーですが、これ1冊で基礎的な部分はほぼ網羅できています。
貧乏学生にとってはやや高いお値段ですが、手元に置いておけば安心です。

完全独習 統計学入門:小島 寛之
とにかく用語が平易に使われていて、統計学初心者に親切な作りになっています。
基礎入門と称される教科書で挫折した人は、この本でチャレンジしてみると良いでしょう。

新・涙なしの統計学:D.ロウントリー
統計学の教科書としては名著とされています。
君の前に立って講義をしている先生も、実はこの本をヒントに授業を作っているかもしれません。

エクセルを操作して課題をこなす授業用

次に多い授業の形態が、理系全般と医療、社会調査、ライフサイエンスにおける「課題データをエクセルで分析して提出させる」というタイプ。
基礎的な統計学の理論理解よりも、実際にデータを操れるようになろうという趣旨です。
しかし、エクセル操作に自信がない学生にとっては、急にハードルが高くなりますが、実は教員はそこに気づいていないことも多いんです。結果、取り残される学生が多発するということ。

すぐに使えるEXCELによるアンケートの集計と解析:内田 治
「アンケート」とタイトルにありますが、データ例や考え方をアンケート以外にも広げれば応用できます。
エクセルの操作と一緒に統計解析の解説もされているので、一石二鳥。

Excelでやさしく学ぶ統計解析〈2013〉:石村 貞夫
これもエクセルの操作と統計的な解釈が一緒になっているので便利です。
著者の石村貞夫氏はたくさんの統計学の本を出しているので、気に入ったら関連書籍も検索しておくと良いでしょう。

統計的多重比較法の基礎:永田 靖・吉田 道弘
「エクセルの操作は大丈夫だけど、そこで扱われている算出式が理解できていない」という人にオススメです。
やや難易度の高い授業、もしくは自由課題を出してくる教員に対処するためには良書です。

統計学がわかる 【回帰分析・因子分析編】:向後 千春・冨永 敦子
前述したのは「多重比較法」についてですが、これは相関や回帰、因子分析についてです。
授業で扱っているのであれば、「統計的多重比較法の基礎」と合わせて図書館で借りるか購入しておきましょう。

統計ソフトでデータ分析をする授業用

SPSSやSAS、Rといった、「統計ソフト」やプログラムを使った授業を展開している教員もいます。
学生にとっては見たことも聞いたこともないソフトを使わせているのに、説明不足で突っ走る先生が結構います。
教科書が指定されていないからと手ぶらで臨むよりも、以下のテキストを持っておくことを推奨します。

SPSSによる統計処理の手順:石村 貞夫・石村 光資郎
SPSSという統計ソフトを使っている場合はこちらを借りたり買っておきましょう。
授業向けの解説もしてくれていますので、どうやって解釈していいか理解不能な事態を避けられます。

統計を知らない人のためのSAS入門:大橋 渉
SASというソフトを使っている場合はこちらをどうぞ。
大学の授業用として、基礎的な解説もされています。

はじめてのR: ごく初歩の操作から統計解析の導入まで:村井 潤一郎
Rというソフトを使っている場合です。
これなら大学授業向けの基礎的な解説もしてくれています。

以上、統計学の授業対策になる書籍でした。
「もっと便利な本がある」「こういう授業の場合はどうすれば?」という意見があれば、下のコメント欄に書き込んでください!
君の意見が、他の学生のためにもなります。

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