ジャンル:生命科学系SFアクション、アンドロイドとAIのロマンス
監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ
主演:ライアン・ゴズリング、ハリソン・フォード
見どころ
前作の「ブレードランナー」を見ておくと、より理解が深まります。
前作と今作に共通するのは「生命とは何か?」という問いです。
前作では、「人間がアンドロイド(人工物)に恋をして何が悪い!」
(実際は、アンドロイドがアンドロイドに恋をして何が悪い!)
でしたが、
今作では、「アンドロイドがAIに恋をして何が悪い!」
ということを、ハリウッド映画が大金を注ぎ込んで作りました。
アニメやCGのキャラクターに恋をする人がいますが、
むしろ、それこそが人間らしい振る舞いであり、
「生物」であることの証なのかもしれません。
それでも「生物」であることへのこだわりはあるもので、
主人公のK(ライアン・ゴズリング)は、自分がアンドロイドでありながら、
人工物と自然の違いは何であるかを問い続けます。
これは同時に、自然は「神」が作ったという宗教学的な問いにも触れます。
人間が生命を作った時、人間はその生命にとって神と言える存在なのでしょうか。
もしくは、我々人間を含め、地球の生命を作ったのは別の生き物(宇宙人)なのかもしれません。
我々人類が、もっと高度な知的生命体によって作り出された、新しい生命である可能性もあるからです。
大学の講義で「生命とは何か?」というテーマを前に頭が痛くなったら、
この映画をみて、「Kとジョイのロマンス」は本物か否かを考えると良いでしょう。
名言
あなたは特別な存在よ
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