ジャンル:比較文化学系アクション、宗教学系アクション、ヒャッハー
監督:ジョージ・ミラー
主演:トム・ハーディ、シャーリーズ・セロン
見どころ
ひたすら車やバイクで走り回る映画。
近未来・ディストピア版としての旧約聖書・出エジプト記とも言えます。
本作と合わせて、セシル・デミル監督「十戒」(1956年)や、
リドリー・スコット監督「エクソダス」(2014年)を見ると参考になります。
それ以上に、こういう映画を作る発想のある土壌が西欧にあることを楽しむとよいでしょう。
日本文化の感覚では、こんな世界は想像だにできません。
大学まで来ているような知的レベルがある人間からすれば、
もっとお互いに協調して資源を有効活用すればいいのに、
と思うのですが、そうはならないのが文化の違いです。
やることなすこと、とにかく非効率。
「無駄遣い」
という概念が異なるのかもしれません。
「頭が悪い」を地で行く映画です。
これは、製作者の頭が悪いと言っているわけではありません。
もちろん、製作者サイドもこの映画の知的レベルが低いことは百も承知のはず。
頭が悪い人は、この映画を楽しんで見ます。
普通の人は、この映画をバカにします。
頭が良い人は、この映画を楽しんでいる人間がバカであることを分析します。
結果として、それなりにヒットします。
興行的には成功です。
そういう寸法の映画なのです。
バカを知りたい人は一見の価値があります。
名言
世紀末だ。人類は暴力に支配された。
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