殿、利息でござる!(2016年)

映画

ジャンル:ファイナンス系コメディ、コミュニタリアニズムの先駆け
監督:中村義洋
主演:阿部サダヲ、瑛太

見どころ

江戸時代の仙台藩、重税に苦しむ宿場町「吉岡宿」が舞台となっています。
不景気にあえぐ町は夜逃げする人も多く、このまま放置しておけば町は壊滅することが決定的でした。

町の衰退や夜逃げを「自己責任」にするのは簡単ですが、
そうした合理的な発想をとってしまうと、結局は自分にも災いが降りかかります。
自分たちが今そこで儲かっているのは、今はそれほど儲かっていない、その他大勢がいるおかけだからです。

その他大勢が苦しまなくて済むようにすることが、つまりは自分たちの生活を守ることにつながる。
そういった賢い行動をとることができた共同体が、かつて日本に実在したのです。

財政・ファイナンスと言えばスマートでカッコいい響きがしますが、やっていることは泥臭い交渉の連続です。
既に出来上がっているシステムを運営することがスマートなだけ。

まさに文字通り「身銭を切って」システムを作り上げる。
ファイナンス業界の醍醐味は、こうした人と人とのネットワークと土下座による、
地道なドサ回りによって成し遂げられるものであることを確認できます。

名言

だからどうか、お金を出させてください。

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