オデッセイ(2016年)

映画

ジャンル:宇宙科学系ドラマ、植物学ドラマ、農業系SF
監督:リドリー・スコット
主演:マット・デイモン

見どころ

SFサバイバル映画として非常に質が高いです。
火星探査チームの一人であるマーク・ワトニー(マット・デイモン)は、砂嵐を避けるための脱出行動からはぐれてしまい、一人火星に取り残されてしまいます。

探査チームは地球に帰還してしまい、万事休す。
しかし、持ち前のサバイバル能力を活かして、わずかな資材を有効活用して生き残りにかけます。

地球から救援が来るのが4年後。
サバイバルものですから、もちろん生還するのですが。
彼はどうやって生き残ったのか? それを楽しむ映画となっています。

学生目線として注目したいのは、絶望的な状況で何が必要なのか? ということ。
まず、彼はサバイバル環境下で生き残りやすい性格でした。
前向きで、行動をゲームのように捉えてチャレンジする、
そういった性格の人が過酷な環境でも生き残りやすいとされています。

「諦めたら終わり」
言うのは簡単ですし、それは実際のところ解決になりません。
「死んだら生きられなくなる」
というのと同じです。

そうではなくて、とにかく状況を楽しむ工夫や、
努力を努力と思わなくていい状態を用意する工夫が必要なのです。

授業がつまらないとか、就活がつらいというのは仕方がないこと。
であれば、どうすれば楽しいと思えるのか、それに知恵を使ったほうが有益です。

エリック・バーカーの『残酷すぎる成功法則』(邦訳:飛鳥新社)では、
アンデス山脈のクレバスに滑落したジョー・シンプソンが、
奇跡の生還を果たしたエピソードが紹介されています。

ジョーは、絶望的な状況下において、「あの位置まで20分で這い上がれるか?」
といったゲームにして「生きること」と「移動すること」に目標をもたせたのです。

目標設定と、制限時間、それをどうやってクリアするか?という試行錯誤。
大事なのは、クリア可能な目標を次々と用意すること。
「なんとしても生き残る!」といった最終的で大きな目標を設定しないことです。

大学生であれば、「単位をとる」とか「就職する」といった目標ではなく、
その過程において、クリアすることを楽しめる設定を用意することが、
結局のところ有意義な結果を得られるのかもしれません。

名言

そして幸いなことに、僕は植物学者だ

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