イミテーション・ゲーム(2014年)

映画

ジャンル:数学系ドラマ、軍事学系ドラマ、現代史ドラマ

見どころ

第二次世界大戦におけるイギリスが、ヒトラー率いるドイツに勝利できた最大の要因、「エニグマ暗号」にまつわるドラマ。
コンピューターの生みの親であるアラン・チューリングが、エニグマの暗号解読に挑む物語です。

映画上の脚色や演出は入っているでしょうが、
ストーリーや出来事については事実に基づく映画です。
ですので、ITの仕事に数学が必須と言われる理由や、
軍事に数学が貢献していることが理解できます。

この映画の基になっている記録や事実は、イギリスが50年間極秘にしていたこと。
実際、その内容は50年秘密にしておきたくなるようなものなのです。
これも見どころの一つでしょう。

例えば、エニグマ暗号が解読できたからと言って、その解読結果を、
「イギリス軍兵士や、爆撃標的の市民の命を救うことには使わない」
というものです。

もしエニグマがイギリスに解読されたことをドイツが知ったら、
すぐに新しい暗号設定が施されてしまいます。
すると、これまでの労力が水の泡です。

そこで、ここでも数学の出番。それも、冷酷な使われ方です。

相手に暗号解読がさとられないようにしながら、
こちらの被害の程度を割り出し、ちょうど良い数字の作戦を展開する。
わざとイギリス軍や市民に被害を出して、
あたかも暗号解読がバレていないよう取りつくろいながら、
決定的な作戦において暗号解読結果を使うということ。
まさに、テレビゲームのような戦場の操作。

こんな事実が、戦後20〜30年くらいに出てきたら暴動になりますよね。
ほとぼりが冷めるまで50年かかったわけです。

名言

これはゲームだ。テストと言ってもいい。相手がマシンか人間かを判定するゲームだ。

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