【支援者が語る・マック赤坂が当選したのは偶然じゃない】これからの大学生はマック赤坂を目指すべき|就職活動で本当に評価される次世代の「意識高い系」はマック赤坂だ

キャンパスライフ

マック赤坂の当選は偶然ではない 

先日の統一地方選挙の結果、あのマック赤坂氏が当選しました。
そのニュースの一つがこちら。

https://www.msn.com/ja-jp/news/opinion/「マック赤坂当選はまぐれじゃない」%E3%80%82元ポスター貼り参加者が振り返るスマイル戦略/ar-BBWaoO9#page=2

マック赤坂と言えば、スマイル党総裁として「スマイル!」というフレーズを放ち続け、政見放送でのガンジーやスーパーマンなど奇抜なコスプレで知られる、選挙界のアンダーグラウンドな名物漢だ。
既報の通り、4月21日投開票の東京都港区議会議員選挙で54人中30位の初当選。得票は1144・411票だった。マックが初めて出馬したのも港区議(2007年)で、当時の得票は179票だった。12年という歳月が彼を当選ラインに押し上げた。のだが、「マック=落選」という図式を当たり前のように受け止めてきた誰もが「当選!?」と目を見開いたはずだ。

常識やお行儀なんてクソ食らえ!マック赤坂、初当選で「いじっていい人」に昇格

「マック赤坂って誰?」という学生はググっておいてください。
スマイル党(マック赤坂氏のホームページ)

様々なニュースや論評が飛び交っていますが、その当選理由についてマック赤坂の支援者が語ったものがあります。

筆者は2016年の東京都知事選でマック赤坂氏のポスターボランティアをしていた(参照:HOBL「泡沫候補のボランティアで選挙ポスターを貼りながら感じたこと」)のだが、その都知事選の時点ですでにマック赤坂の今回区議選での当選はある程度予想できたのではないかと思える。
(中略)
送られたきた都知事選のポスターは当時、あのマック赤坂がコスプレせず、公約がきれいに見やすく書かれた「まったくふざけていない」ものであった。
赤・青・白を基調とした見やすい構成、プロフィールとマニフェストがバランスよく読みやすい「数・大きさ」でまとめられている。
今においても名前と顔だけの何が訴えたいのかまったくわからないものや、文字ばかりで見づらいものなどセンスのないポスターは山程あるし、以前のマック赤坂氏のポスターも正直ネタのコスプレ写真でそれ以上でもそれ以下でもないものばかりであったが、この時、真剣にポスターを見た有権者はその変化に気づいてくれたのだと思う。
マック赤坂という名前でついつい過去の政見放送やポスターの印象が強くなりがちなのだが、この東京都知事選から明らかにマック赤坂氏は変わっていた。
「実はマジメにやれる人なんじゃないか?」と。
もちろん、10年以上「ふざけている」印象を与えた反動の効果もあっただろう。
「マック赤坂が宇宙人の格好をしていない!」「スマイルどこいった?」といった反応も当時はあった。
さらに政見放送においてもスーツで登場し、スマイル! も出たが基本はマジメな政策を訴える合間での、わずかなものであった。
1%の支持を得る。港区議選に当選するだけの素地は、地道な知名度の獲得にあわせて2016年都知事選でのマジメ化したギャップと政策を訴えていた姿勢を示した時点で獲得していたのである。

「マック赤坂当選はまぐれじゃない」。元ポスター貼り参加者が振り返るスマイル戦略

マック赤坂氏は周到に準備していました。

まずは全国各地の選挙と政見放送で、奇抜なコスチュームとスローガンを掲げて「目立つ」ことを重視。
実際、選挙は知名度と印象が全てです。
候補者が何を言っているのかなんて、能動的に聞いたり調べたりする人はほとんどいません。
逆に、東京での選挙は、有名人であれば国会議員にもなれます(蓮舫、山本太郎など)。

そして、メディアで有名になってきたところで、「転身」。
あのふざけたマック赤坂が、なぜかマジメになっている。
そうなると、「どうしてマジメになったのか?」「そうは言っても政策はデタラメなのでは?」
という興味が湧いてきます。

この時点で勝負あり。
どうせ誰に投票しても同じなら、根気強く選挙活動をしてきた人に票を入れよう。
何か害を及ぼすことを言っているわけでもないし、言われてみれば「スマイル!」って大事だよね。
よくよく読んでみたら、むしろ政策も結構良いじゃないか。
ということで、当選したわけですね。

こうしたマック赤坂氏の活動は、大学生も大いに見習うべきです。

これからの意識高い系大学生は、マック赤坂を目指すべき

これまで批判的に論じられることの多かった「意識高い系」は、現在の社会システムの「攻略」を正面切って目指していました。
どうすれば最も効率が良いか? かけた労力に見合うだけの報酬があるか?
といった点をほじくり返し、そのためには周囲の迷惑を顧みません。
「意識が高い」と言えば聞こえはいいですが、結局のところ、椅子取りゲームで勝つための戦術を考えているようなものなのです。
すなわち、徹頭徹尾、今、この瞬間に、自分がどれだけ優位に立てるか、どれだけ得をするかで生きているからです。
これでは「嫌な奴」「うざい」「社会のゴミ」と言われるのは当然です。

しかし、マック赤坂氏は「選挙で当選する」という、意識が高くなければ成し得ない活動に成功しました。
それは、マック赤坂氏が現在の社会システムをしっかり攻略しているからです。

その攻略方法は、椅子取りゲームで言えば「自分のイスを用意した」ということです。

空いているイスを奪うことに必死な、意識が高い系との違いがそこにあります。

同じように「社会システムの攻略」を目指すにしても、
嫌な奴と思われて失敗する「意識高い系」と、
面白い奴だと思われて成功する「マック赤坂」。
どちらが社会のためになるかは論を俟たないでしょう。

社会システムを効率よく攻略し、労力以上の報酬を得たいと考えている学生。
すなわち、コスパ重視の「意識が高い学生」は、イスを他人から奪うよりも、自分が座れるイスを用意してもらう。
もしくは、自分でイスを作ることに意識を高くもった方がいいのです。

他人がちょっとだけ喜ぶユニークな活動を、ひたすら続けろ|または、Studygiftが失敗した理由

では、意識が高い系の学生は、具体的にどのような活動をすればいいのか?
それもマック赤坂氏がお手本になります。
自分のためではあるけれど、他人がちょっとだけ喜ぶユニークな活動を、根気強く続けることです。

前述した通り、意識が高い系の学生が「うざい」とか「社会のゴミ」だと言われるのは、
既存の社会システムに乗っかって楽をするために、周囲に迷惑をかけるからです。

しかし、同じように自分の利益や趣味の活動でも、それが他人にとっての喜びであれば話は別です。
ボランティア活動はもちろんのこと、芸能人やアイドルなどもそれに相当するでしょう。

例えば、かつて(2012年)「studygift」という学費をクラウドファンディングする活動がありました。
将来有望だけど恵まれない学生に学費をクラウドファンディングしようというものです。
考え方はいいのですが、とある事件が発生して問題となりました。

どういう事件かと言うと、
2012年当時に、Google+のフォロワー数日本一の大学生として有名であった早稲田大学3年生の女子大学生が、学費を払えなくて大学に通えないというので、studygiftの発起人である人がその支援を表明し、彼女のための学費をクラウドファンディングすることにしたのです。
さすがフォロワー数日本一のことだけはあって、学費は目標額に到達。
ところが、その女子大生は2011年で大学を退学しており、復学は不可能になっていたのです。
これって詐欺じゃないかということで、studygiftという活動自体もポシャります。
事件の詳細は以下のリンク先に載っています。
早稲田の乞食馬鹿女!坂口綾優のまとめwiki
studygiftはなぜ暴走したか 「説明不足」では済まされない疑念、その中身

私はこの学費の集め方自体、悪いものではないと思います。
この事件の問題は、既に退学していて復学できない状態なのに学費のカンパを要求した詐欺行為にあります。
そして、残念なことに「将来有望だけど恵まれない学生」ではなく、
ただの意識高い系学生だったことが問題だったのです。
さらに言うなら、そこにstudygiftが強引にクラウドファンディングをもちかけたことも悪かったと思います。

この女子大生がマジメにちゃんと活動しているユニークな学生であれば問題なかった話です。
フォロワー数日本一になるくらいですから、いわばアイドルのようなものです。
「この人に大学を卒業してくれると、私も嬉しい」という人がいて、
そういう人がカンパして学費が集まるのであれば、それはそれでいいのです。
AKB総選挙で、好みの女の子のCDを買ってセンターを目指させるのと本質的に変わりありません。


では、普通の学生はどうすればいいのか。
別に、アイドルになったりフォロワー数日本一を目指さなくても構いません。
マック赤坂氏のように、他人がちょっとだけ喜ぶユニークな活動を、根気強く続けることです。

例えば、自分自身ファッションが好きで、将来アパレル業界で働きたいと考えているのであれば、
街や旅先でお値打ち品を見つけたらSNSで紹介したり、ファッション業界の動向をまとめてSNSにアップするのです。
もし贔屓にしているメーカーやブランドがあれば、それをひたすら追い続けます。
自分が何かを買って自慢するような「インスタ映え」を狙う必要はありません。
閲覧数を気にせず、極一部のフォロワーや友達が喜ぶような、ちょっとした情報を根気強く出すのです。
SNSをオープンな設定していれば、企業の人が「マニアックな学生客がいる」と面白がってくれます。

他にも、研究志望の学生であれば、自分の学術領域の論文を要約して、その論文の面白さや特徴をブログ上で紹介するのもいいでしょう。
できれば、CiNii(サイニー)やPubMedに本文がPDFで掲載されていないものがいいですね。
そういうものは、大学の図書館で入手することができます。
これも閲覧数は稼げませんが、極一部の領域の人たちは、君の動向を気にするようになります
その数は、日本国内では10名から多くても50人くらいです。
ですが、その業界は10人で構成されている組織であり、世界では100人くらいの領域だったりします。

もうお分かりですね。
こういう活動をすることで、君はその業界の極一部の人たちの間では有名人になります。
そして、就職活動では、得てしてそういう人を求めているものなのです。
なぜなら、その活動の拠点としたSNSやブログが、そのまま君の履歴書になるからです。
どれだけファッション業界に興味があるのか、その領域の研究を知り尽くしているかを見せるには、これ以上ないアピールになります。

私の事例

こういう提案をしている私の場合はどうなのか、気になる人もいるでしょう。
私が学生の頃は、ようやくインターネットが無料で開設できるようになった時代でした。

そこで、一緒にサークルをしている仲間同士でホームページを作って、自分たちの活動をアップしてみたんです。
※どういう活動なのか説明すると身元がバレるので控えます(これに類似する活動は、今では全国の大学に波及しました)。
当時はSNSはありませんでしたので、そのサイトの存在を知っている極一部の学生同士で「こういう記事が出た」とか「こいつの言ってることマニアックだなぁ」などと話題にしていました。

そうこうするうち、そのホームページを見た外部の人が興味を持ったようで、
「今どきの学生はこんな勉強やサークルをしている」
という視点で取材がしたいとメディアが関係者が連絡してきたんです。
で、取材に現れたメディアが、NHKテレビだったんですよ。

ビビりました。
カメラを向けられて「はい、しゃべって〜」って言われるんですけど、あぁいう時ってセリフを用意していても頭が真っ白になります。

インターネットの影響力って凄いなと思ったのと、こんなことを取材に来るマスコミもあるんだと興味深かったです。
なお、一緒に活動していた友達のうちの一人は、この時のインターネットの情報伝達力に衝撃を受けて、今ではネット広告関連の社長をしています。

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