アルカトラズからの脱出(1979年)

映画

ジャンル:法学系アクション、論文作成系ドラマ
監督:ドン・シーゲル
主演:クリント・イーストウッド

見どころ

論文やレポートを「起承転結」で書けと言われ、
その通りにしてみたら「グダグダと書き過ぎだ」と言われて凹んだ。
そんな経験のある3〜4年生は多いことと思います。

そんな学生は、本作を見て論文執筆のエッセンスを感じ取りましょう。

余計なことは書かない。余計な修飾はしない。
ニコニコ動画やYouTubeの世界には、
「タイトル通りとは恐れ入った」
という褒め言葉がありますが、
論文執筆や名作映画にこれは当てはまりません。

しょせんはニコニコ動画でありYouTube。

その一方で、格調と次元の高いものには、
覚悟と節度を持って挑む必要があります。

「アルカトラズからの脱出(原題:Escape from Alcatraz)」と題しているのなら、
アルカトラズからの脱出だけをちゃんと撮ればいい。
それをきちんと実践している名作映画です。

この映画では、主人公のモーリス(クリント・イーストウッド)が、
どんな犯罪をして、どんな人物で、どんなものが好き/嫌いで、
どんなことを思いながら収監されているのかなんて描きません。
そんなものを逐一描いたら駄作になります。

描くとしても、脱獄過程を撮る中で滲み出るものにすればいい。
ただ収監され、脱獄する。
それだけです。

論文や長文レポートも同様です。
タイトルやテーマだけに焦点を当てて書くことが大事です。
それ以外のことをダラダラ書いてはダメです。

アルカトラズからの脱出と言っているのですから、
アルカトラズ刑務所の特徴と難攻不落さ、囚人の生活と制限、
あとは黙々と脱獄過程を描くだけでいいのです。

凡人であれば、主人公の過去や、脱獄すべき理由や正義、
待っている家族や恋人といった無駄なものを撮りたがります。
しかし、そんなものは不要なのです。

1個の作品として完成するためには、何が必要で、何が不要なのか?
それを考えさせるクラシック映画。
21世紀の学生にこそ見てもらいたい映画です。

名言

出口がありそうだ。

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