要領のいい学生はもうやっている
「CiNii(サイニー)」という論文検索サイトを知っていますか?
CiNii articles 日本の論文をさがす国立情報学研究所
日本国内で出回っている論文を検索できる専門サイトです。
利用者の多くは大学教授や研究者、大学院生などです。
卒業論文に取り組んでいる大学生も利用することが多いですね。
しかし、このサイニーを一般学部生(特に1〜2年生)が利用することは稀です。
なんとも勿体無い話です。
実は、このサイニーを使えばレポートが簡単に作成できます。
もちろん、それには一定のコツが必要ですが、
それを習得してしまえば卒論・ゼミ論まで簡単になります。
電子媒体からコピペして、引用表記すればレポートが完成する
実際にその使い方を説明しましょう。
例えば、以下のようなレポート課題があったとします。
日本の高齢者交通事故の現状について述べよ
一時期、高齢ドライバーが起こした悲惨な事故により、こうした話が取り沙汰されていました。
それを思いつくのであれば、まずは関連ニュースから引用します。
これは「サイニー」ではなく、グーグル検索や新聞社のサイト内検索すればOKです。
昨今、○○○で起きた事故により、高齢ドライバーの問題が注目されている(○○新聞 2019年X月X日)。
などと書けばいいです。
レポートの書き出し部分は、そういったニュースサイトから引用すればいいんです。
次に、いよいよ「サイニー」を利用します。
試しに、検索ワードを「高齢者 交通事故」と入力してみます。
![](https://i2.wp.com/daigakuseioen.com/wp-content/uploads/2019/07/スクリーンショット-2019-07-03-22.46.27.png?fit=1024%2C367)
すると以下のような検索結果が現れます。
![](https://i0.wp.com/daigakuseioen.com/wp-content/uploads/2019/07/スクリーンショット-2019-07-03-22.44.39.png?fit=1008%2C1024)
このように、高齢者の交通事故についての「論文」がズラッと並びます。
大学生が教員から注意されるパターンが、
「ネットの記事やブログから文章を引用してくるな」
というものです。
しかし、これは厳密には正しくありません。
ネット記事は信頼性が低いとされているため、
教員は一律で「ネットから・・・」と指示しているだけ。
サイニーの検索結果で現れてくる文章は、
ある一定以上の信頼性のあるものなので、
これを引用・参考にしたことにすればレポートは完成します。
ようするに、サイニーで検索された文章は、
大学教員が喜ぶ文章ということです。
レポートの作成をしたい大学生が気にすべきは、検索結果画面の以下の部分。
![](https://i0.wp.com/daigakuseioen.com/wp-content/uploads/2019/07/スクリーンショット-2019-07-03-22.56.19.png?fit=1024%2C445)
グーグル検索などにもある、検索先のページの一部分の記述です。
上段の記事は文章がありませんが、下段の2つには文章があります。
この部分に文章があるページは、それを開くと以下のようになっています。
ためしに、上図の3つ目の記事を開きました。
![](https://i0.wp.com/daigakuseioen.com/wp-content/uploads/2019/07/スクリーンショット-2019-07-03-22.57.52.png?fit=1024%2C653)
このように、「抄録」という部分に文章があります。
この文章はコピペできますので、自分が使いたい文章がここにあれば使いましょう。
さらに、サイニーにはその論文の「引用元情報」もきちんと載っています。
以下の部分をコピペすればOKです。
ここには、論文の「雑誌名」「巻号」「ページ数」「発行元」が丁寧に掲載されています。
教員が求める引用の仕方で表示・並べ替えてあげれば文句は出てきません。
![](https://i2.wp.com/daigakuseioen.com/wp-content/uploads/2019/07/スクリーンショット-2019-07-03-23.01.03.png?fit=1024%2C209)
ここの部分をコピペして、本文の最後に「参考文献」として表記すればいいのです。
さらに便利な使い方
サイニーでは、検索する際にこんな選択ができるようになっています。
「すべて」か「本文あり」かです。
以下の部分のこと。
![](https://i0.wp.com/daigakuseioen.com/wp-content/uploads/2019/07/スクリーンショット-2019-07-03-23.10.03.png?fit=1024%2C272)
「すべて」を選択した状態で検索をかけると、
キーワードに合致したすべてのコンテンツを表示しますが、
「本文あり」を選択すると、記事そのものを読めるコンテンツを表示します。
なかには有料や会員になっていないと読めないものもありますが、
ためしにこっちを選択して検索してみましょう。
検索結果がこちらです。
![](https://i0.wp.com/daigakuseioen.com/wp-content/uploads/2019/07/スクリーンショット-2019-07-03-23.14.51.png?fit=1024%2C567)
各コンテンツの下段に、黄色いタグが着いているのが分かりますね。
これが「本文」が読める可能性があるものです。
ためしに、上図の一番上の記事を開いたものが以下です。
![](https://i1.wp.com/daigakuseioen.com/wp-content/uploads/2019/07/スクリーンショット-2019-07-03-23.17.44.png?fit=1024%2C624)
検索結果画面と同じ、黄色いタグの部分がありますね。
そこは「この論文にアクセスする」という部分です。
どちらかをクリックすると、論文の本文にたどり着くことができる場合があります。
上図から、その部分をクリックすると以下のようになっています。
![](https://i2.wp.com/daigakuseioen.com/wp-content/uploads/2019/07/スクリーンショット-2019-07-03-23.20.04.png?fit=1024%2C780)
この論文の場合は、同志社大学のページにいきました。
「閲覧可能ファイル」としてPDFフォーマットでの閲覧が可能なようです。
もしそのPDFがコピペ可能な形でファイルになっていれば、
レポート用に文章を引用することも簡単になります。
いちいち文章をキーボードで打たなくてもいいということ。
ためしに、上図のファイルを開くと、以下のような論文が見れます。
![](https://i0.wp.com/daigakuseioen.com/wp-content/uploads/2019/07/スクリーンショット-2019-07-03-23.27.59.png?fit=1024%2C925)
上図で示したように、このPDFは文字をコピペできるようです。
(概要の「わが国における・・・・」が選択できていることが分かりますね)
こういった論文であれば、自分のレポートにその文章を引用しやすいのです。
まとめ
1)サイニーを使えば、レポートで引用したい文章が見つかりやすい
2)グーグル検索するよりも、大学教員が喜ぶ(怒らない)文章だけがピックアップされるので安心
3)自分で書くと面倒な「引用元情報」もコピペできる
サイニーを使えば、レポート作成が簡単になります。
大学生は、早めに使い慣れておきましょう。
まじめにレポート作成スキルを高めたい学生は、こちらを参考にしましょう↓
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