【授業内の小レポートをムダにしない】成績をBからAに上げる小技

レポート作成

大学の授業では、
「リアクションペーパー」
「授業内小レポート」
「コメントカード」
などと呼ばれる、およそ500〜1000字ほどの課題が課される場合があります。

小さなメモ用紙のような紙に、まるで「出席確認」のような扱いで書かされることが多いため、ついつい適当な感想やオベンチャラを書いて提出する学生もいます。
例えばこんなの。

とても興味深い授業内容だった。
今回得られた知見を今後に生かしていきたい。

こういうのは論外です。

しかし、この授業内小レポートやリアクションペーパーに気の利いた文章を書くと、最後の成績評価に結びつくこともあります。
その効果はかなり大きく、C判定だった学生がBに。Bだった学生がAになることだって普通です。

この授業内小レポートですが、実はしっかり読んでいる先生が多いのです。
実際、私もしっかり見ています。
もともと、大学の先生は「人の文章を読むことが好き」です。
100人、200人はもちろん、500人の授業であっても目を通すことは苦ではありません。

そんな大量の文章のなかでも、短くても気の利いたレポートがあれば名前を覚えてくれます。
こういうレポートが同じ名前で授業期間内に2回、3回現れれば、たいていの先生は君のことを好意的に解釈するようになります。
すると、最終テストの成績が多少悪くても引き上げてくれる可能性が高まります。


一番よくある課題の出され方である、
「今日の授業の感想や質問」
で考えてみましょう。

では、短くても気の利いた授業内小レポートとは、一体どのような文章なのでしょうか。
以下にそれをまとめました。

字がきれい

身も蓋もないですが、手書きレポートの場合、きれいな字でなければ高評価に結びつきません。
読みにくい字でたくさん書くくらいなら、もっと書く量を減らして以下のことに注意しましょう。

具体的な文章例はこれ

例えば、「原子力発電所の運転再開」について授業があったとしましょう。
それを受講した感想を書け、という課題です。
その場合、以下のように書きます。
※これはあくまで例文であり、筆者の個人的意見ではありません。

授業内容とは違い、私は原子力発電所の運転再開には反対だ。
得られる利益に対して、事故が起きた際の被害が大きすぎるからだ。
一方で、原子力発電を止めると原子力研究が進まなくなってしまい、廃炉できなくなるとも言われる。
しかし、日本は廃炉技術の研究に注力すれば良いだけで、原子力発電の研究を続ける必要はないはずだ。

一方、ダメなタイプの「授業内小レポート」はこんな感じです。
大学教員が読んだら、頭を抱えてガッカリするタイプの文章です。

授業内容とは違い、私は原子力発電所の運転再開には反対だ。
得られる利益に対して、事故が起きた際の被害が大きすぎるからだ。
日本の将来のためにも、原子力発電に頼らないエネルギー研究を推進するべきである。
まだ原子力発電の研究も続けているようだが、予算がムダにならないように早く止めるべきだ。

文章の量は同じでも、上と下とでは点数が全然違ってきます。
何が違うのでしょうか。

ちなみに、授業内容に反対する意見を表明しても良いのか? と思う学生もいるでしょうが、多くの大学教員はそんな度量の狭い人たちではありません。むしろ、学生からの反対意見を喜ぶ人たちが多いです。

どんなに短くても、この文章の構成を守れば好印象

先生に好印象を与える文章は、以下の構成になっています。

(1)自分の意見
(2)自分の意見の根拠
(3)自分の意見に反する見解
(4)自分の意見に反する見解に対する自分の反論

学生がやってしまいがちなのは、(1)と(2)を繰り返すことです。
そして、(3)と(4)が無い文章が圧倒的に多いのです。
つまり、自分の主張ばかり押し通そうとして、自分の意見に反する見解を書かない学生が多いのです。

授業終了間際の短時間であっても、(3)と(4)が書ければ見違えるような文章になります。
しかし、「自分の意見に反する見解」を書こうとしても、なかなか難しいですよね。そこで・・・。

スマホや携帯電話を使って、ネットで「反対意見」を探し出して書く

とても短い時間ではありますが、これができれば最高です。
そのためにスマホや携帯電話があると言っていいくらいです。
勉強のために、そして、実際に知的レベルを上げるために使っているのですから卑怯でもズルでもありません。

作成手順としては、ひとまず思いつきでも良いので、
(1)自分の意見
(2)自分の意見の根拠

を書きます。

もしこの時点で、「(2)自分の意見の根拠」が思いつかないのであれば、ここですかさずスマホを取り出しましょう。自分の意見の根拠となる情報をググって書き写します。
逆に、根拠のない意見表明だけは避けるべきです。

さて次は、
(3)自分の意見に反する見解
(4)自分の意見に反する見解に対する自分の反論

を書きます。

上述した文章例では、「原子力発電所の運転再開に反対」でしたから、それに反対する意見である、
「原子力発電所の運転再開に賛成」
のネット記事を探してくるのです。
そうすれば、ブログや新聞社説などの記事から「原子力発電所の運転再開することのメリット」が根拠付きで手に入ります。

この時、もともとの「自分の意見」が霞むような、強力な反対意見を採用しないことです。
わざと弱めの反対意見を使います。
最初のうちは慣れないでしょうが、これも勉強する機会だと思えばいいのです。
っていうか、そのために大学で授業を受けているはずなので。

もちろん、その授業が「スマホ、携帯電話使用禁止」というルールのもと行われているようでしたら、注意が必要です。
しかし、私としてはスマホや携帯電話をこういうふうに使うことが、結果的に大学生の勉強になると思います。

もっと面白いレポートの書き方を知っているという人は、下のコメント欄に書き込んでください。
他の学生のためにもなります。


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