大学生にとって本当に「割の良いバイト」とは、「時間を稼げるバイト」のことだ!

アルバイト

実に多くの学生が、「割の良いバイト」と思いながら、割の良くないバイトをしています。
「短時間でお金を稼げること」が良いバイトだと考えているんです。
しかし、この認識は改めたほうがいいですよ。

私も学生時代にアルバイトをしていました。
飲食店のキッチンスタッフで、かなり忙しい深夜勤務を1週間当たりに何日も入れていたのですが、そのぶん稼げていたから良いと思っていたんです。
自分で生活費をまかなう「親孝行」な行為だとの自負もありました。

ところが、しばらく経ったある時、友達と授業の話をすると「ついていけていない自分」に気づいたんです。

落ちこぼれではないかという焦りや、単位を落とすほどの緊迫感があったわけではありません。
しかし、深夜勤務が続くことは学業に影響してきます。

当時、受験しようと準備していた資格試験の勉強も、気がつけば手につかなくなっていました。
「お金を稼げている」という自負は、そうした「学業」や「将来設計」の犠牲の上になりたっていたのです。

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そんな中、所属していた研究室の大学院の先輩から言われた、
「将来の生活費を稼ぐために大学へ勉強しに来たのに、どうして今の生活費を稼ぐことで喜んでいるの?」
という言葉が胸に突き刺さりました。

たしかに、その通りですよね。
大学生は勉強のために「時間」をお金で買っているようなものです。
そうして作った「時間」を使って、アルバイトでお金を稼ぐというのは、大変なムダとも言えます。

学生の時のアルバイトは、視野を広げる人生経験だ

という人もいます。
しかしそれは、その人がたまたま運良く人生経験になったり視野が広がっただけです。
他人の成功体験が自分にも訪れる確証はありません。
人生経験が大事というのであれば、「大学に行かない」ことだって人生経験でしょう。
ならば、大学に来ている以上は、大学生活に専念できる方がいいに決まっています。

実際、アルバイト経験がキャリア形成に必ずしも寄与しないことを示した研究もあります。
大学生のアルバイト経験と キャリア形成

また、学業と並行したアルバイトの実施は、健康を害することも明らかになっています。
研究によると、学業に影響を及ぼさないアルバイトの限界は、週3回以下で拘束時間は6時間以下とのことです。
大学生のアルバイトが健康、学習、意識変容に及ぼす影響

では、どうせやるならどんなアルバイトがいいのか?
私がオススメするのは、理想的には「何もしないアルバイト」「ただそこに居るだけの業務」です。
つまり、お皿を洗ったり、レジを叩いたり、注文を受けたりといったガンガン働くバイトではなく、
給料が安くても「実質の作業がほとんどない」、したがって「暇な時間に大学の勉強ができる」アルバイトです。

そんなものがあるのか?
と思う人もいるでしょうが、探せばあります。
「時給の良いバイト」「稼げるバイト」に目が行っているだけ。

例えば私は、「学内アルバイト」が出たらそれに手を挙げていました。
その道では一番有名なのが「試験監督」とか「オープンキャンパスの準備係」です。
忙しそうに見えて、実は何もすることがない。暇な時間が多い。という場合が多いです。
それに、大学の先生や事務員さんと気楽におしゃべりすることができれば、学生生活にとって有益な情報も得られます。

あとは、ブラックバイトの悪名高き「コンビニ」のバイトも、狙いをつけていれば良いお店があります。
大学が郊外にあって、自分自身もその近辺に下宿している、という場合もあるでしょう。
そんな君は、自宅周辺の「コンビニ」を深夜に巡回してみてください。

何日間か巡回してみて、ほとんどお客さんが入っていないコンビニがあれば、それをターゲットにします。
夜間の求人が出た時に応募しましょう。
こういうコンビニであればお客さんの対応をほとんどしなくて済みます。
学生時代の私の友人の一人は、これを狙ってやっていました。今思えば賢いやり方です。
「深夜バイト」に対する体調管理さえしっかりできれば(次の日の午前時間帯に授業を履修しない等)、労働時間にも勉強や内職ができます(もちろん、店長次第ですが)。

これと類似したことは、コンビニ以外のバイト探しにも応用できるでしょう。
一見、忙しそうに思える職種でも、内情が分かっていれば「大学の勉強」を犠牲にしなくて済むものがあります。
とにかく、事前情報の収集が大事です。
可能な限り入手しておき、大学生活に支障がないアルバイトを選ぶようにしましょう。

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