トロイ(2004年)

映画

ジャンル:文学系アクション、歴史・考古学系アクション
監督:ウォルフガング・ペーターゼン
主演:ブラッド・ピット、エリック・バナ

見どころ

古代ギリシアの「トロイア戦争」は世界的にも有名です。
なので大学の授業でも扱われやすいのですが、古代の戦争はイメージしづらいものです。
そんな時は映画に頼るのが便利ですね。
戦争ものが苦手な女子学生も、野性的なブラッド・ピットやエリック・バナの姿が見られるので楽しいはずです。

元ネタであるトロイア戦争は、文学として扱うこともできますし、歴史・考古学としての魅力もあります。
神話であるホメロスの叙事詩『イリアス』と、ハインリヒ・シュリーマンによるトロイア遺跡の発掘です。

その授業ではいずれか、もしくは両方を扱っていることでしょう。
神話の世界だと思われていたトロイア戦争が、情熱的な考古学研究者のシュリーマンの調査によって、実在した戦争・出来事ではないかと言われているのです。

本作「トロイ」は、神話と歴史のいずれにも焦点を当てていない映画です。
なので、ホメロスの『イリアス』に忠実なわけでも、歴史的に忠実なわけでもありません。
古代ギリシアの戦争。「トロイア戦争」っぽいものを見るという意識で見てください。

ただ、『イリアス』に忠実ではありませんが、ポイントごとにおさえているものはあります。
トロイア戦争に至るまでの経緯。
両陣営の英雄(アキレウスとヘクトール)の戦いやその結末。
ヘクトールの遺体の扱われ方。
トロイの木馬。
アキレウスの弱点が「アキレス腱」であること。
ローマ建国の祖アイネイアスへの引き継ぎ。
などなど。

きっと、授業の参考になる作品となるはずです。

名言

トロイの剣だ。トロイの男が持つ限り、我々の民には未来がある。

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