告白(2010年)

映画

ジャンル:法学系ドラマ、教育学系サスペンス
監督:中島哲也
主演:松たか子

見どころ

少年法に関する教育系ドラマ、というよりもサイコパスの色が強いです。
もちろん、教育現場で向き合わなければいけない子供にサイコパスがたくさん含まれています。

てっきり、自分の身の回りの人物だけを「子供」「生徒」と認識してきた大学生にとっては、
「その他大勢」の子供達も同時に対処しなければならない教師たちの苦労が分かりません。

酷い場合だと、この映画の主人公・森口(松たか子)のように、家族が巻き添えになることもあります。
もちろん、殺人事件や暴力事件などに発展することは極稀でしょうが、
嫌がらせやネット上でのハラスメントに発展することは考えられます。

教師を目指しているという学生は、特に映画開始30分間の、
主人公・森口悠子による「告白」のパートをしっかりと見ておくべきです。

そこでの悠子の話を聞く、生徒たちの態度。

大学にきて教師になろうと思うような学生には考えもつかないでしょうが、
子供は教師の言うことをマジメに聞くことは、ほとんどありません。
命の尊厳を問う重大な話をしているのに、ケラケラ笑いながら聞くのが常です。

怖い先生が威圧的な指導で「笑い」を止めたとしても、内心はケラケラ笑っています。
なかには身に覚えのある人もいるのではないでしょうか。
言い換えれば、このシーンの生徒が半端なくリアルで、撮り方がすごく上手い。

これは躾や指導・教育でなんとかできるものではありません。
「ケラケラ笑う生徒」は、その後まともな人間になどならず、
一見まともなバカになるだけです。
サイコパスとバカの違いは明確ですが、処方は同じ。

なのでそれを抑止するだけの歯止めが必要になります。
それもかなり強力なものが。
教師・悠子が取った方法は、衝撃的なものでした。

名言

なーんてね。

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