プラダを着た悪魔(2006年)

映画

ジャンル:ファッション系ドラマ、就活・新入社員ドラマ
監督:デヴィッド・フランケル
主演:メリル・ストリープ、アン・ハサウェイ

見どころ

「女の子が明日から仕事を頑張れる映画」としてプロモーションされた作品でしたが、
男女問わず参考になります。

人々にとって非常に身近でありつつ遠い存在と感じる
「ファッション業界」
を舞台にしているため、主人公アンディ(アン・ハサウェイ)の置いてけぼり感を、
映画を見ている視聴者側も同じように得ることができます。

実際のところ、この置いてけぼり感は全ての「新しく着任した仕事先」で感じることです。
特に、それまでアルバイトしかしたことがない大学生であれば、
理不尽に映る業務命令や同調圧力に苦しんだり悩むことが多いでしょう。

しかし、そうした苦難は、結局のところ誰も助けたりアドバイスすることはできません。
助言や手助けをする人がいたとしても、それを当の本人が受け取れる力がなければ無意味です。
「本人自身が変わろうとする」
それがなければいけないのです。

劇中にこんなやり取りがあります。
「なら辞めてしまえ。代わりは5分で見つかる。喜んで働く子がね」
「辞めたくなんかないわ。私が言いたいのは、必死に努力してるって認めてほしいだけ」
「アンディ、いいかい。君は努力していない。グチを並べてるだけだ。私にどうしろと? 慰めてほしいのか? “ いじめられて、かわいそうに ”と。甘えるなサイズ6。彼女は自分の仕事をしてる」
このあと、アンディは一念発起して、文字通り「変身」します。
「その仕事」に就くための覚悟を、ファッションによって描写するシーンは見事です。

しかし、この映画のストーリーは「仕事をする覚悟」だけでなく、
「仕事を選択する覚悟」も同時に描いています。

クライマックスにおいて、アンディは大きな決断をします。
それは、傍から見れば1つの行動・振る舞いでしかありませんが、
成長と経験を経た彼女ならではの考えと、
その選択をするに至ったプロセスに意味があるのです。

名言

以上よ。

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