つまらない講義を楽しくする工夫|第2回「動画を撮ってアップロードする」

出席方法

今は学生がやらなくても、そのうち大学側が講義を動画で公開する

やっている人はやっているのでしょうが、ほとんどの学生がこれをやろうとしません。 
ビデオカメラがこれだけ安価で、コンパクトで、性能が高まった時代にもかかわらず。

もちろん、講義の著作権は講義をしている教員にあるので、事前に許可をとらなければいけません。
その際、どこまでの範囲で公開するか教員と確認しておく必要があります。
大学授業を録画して SNSにアップしたら罪になるの?

講義を動画で公開する。
すでに、そういう試みが一部の大学でされています。
自宅にいながら、大学の講義を視聴。日本語で観れる12の講座動画サイト
このサイトのタイトルが「日本語で観れる」というくらいなので、海外にもたくさんあります。

ただ、現時点で「大学の講義を動画公開する」という試みは、
大学を代表する教員や科目であり、なおかつ外部の人、
特に他大学に対し「◯◯大学は凄いなぁ」と思わせたいものだけをピックアップしています。
つまり、広告なのです。
これを内部の大学生が見ても価値はありません。

しかし、2025年くらいになったら、予算に余裕がある大学から順に、
「学生のみ閲覧可能な講義動画」
を公開するようになります。これは絶対です。


なぜなら、これは大学経営者にも旨味があるからです。
「学生のために動画を撮影する」と言いつつ、
授業をちゃんとやらない教員を炙り出せます。

しかも昨今はハラスメント対策がうるさいので、
カメラが回っていれば教員も変なことはできなくなります。

「私の講義は、個人情報などの観点から録画が相応しくない授業内容だ」
などと反対する教員も出てきますが、そんな資料や話を授業で使わなければいいだけのこと。
教員の判断で一部録画停止をできるシステムをつければいいだけのことでしょう。

カメラがまわっていれば、授業の質が上がる

授業中にカメラが回っていれば、ちゃんと勉強したい君や、その他の学生にとっても非常に有益です。
教員のハラスメントや異常行動を防ぐだけでなく、授業の質が上がります。

記録が残り、繰り返し見られる可能性を考える教員は、
授業中の言葉選びや資料の選定が慎重になります。
本来はどんな授業や教員もやらなきゃいけないことですが、
「その時、その時間を無難にこなせばいい」
と考えている教員はたくさんいます。
それを防ぐことになるのです。

動画撮影を断る教員もいるでしょう。
たいてい、そういう教員は授業に自信がなかったり、
扱っている内容がトンデモだったり、
学術的に問題があることを自覚している教員です。
でも、そんな授業を展開している教員がのさばっている方がおかしいのです。

また、学生の私語も減ります。
公認でカメラを回している学生がいることが分かってきたら、
それに配慮して声の大きさを下げるのが人間です。
もし下げなければ、その学生はサル並の知能です。
憐れんであげましょう。 

教員から許可をとる|現段階では、「自分の勉強のため」で押し通せ

この記事を書いている2019年現在では、動画撮影の許可をとる際は、
「私が勉強したいから動画を撮影させてほしい」
と頼むことです。
その依頼内容自体は、非常に喜ばしいものです。

ボイスレコーダーがOKで、ビデオがダメな理由はありませんし、
ビデオに撮って問題があるような授業を展開していることも問題です。

授業に自信があって、内容も問題ないと思っている教員なら、
なんの躊躇もなく「OK」を出してくれます。
むしろ、今の御時世、自分の研究室の宣伝になると思ってくれます。

もちろん、「何か問題が出たらよくないから、ユーチューブとかSNSに投稿しないでね」
とは言われると思います。
実際、こういう動画を一般公開してはいけません。
一般公開は、授業料を払っていない人にも大学・講師の教育サービスを横流ししたことになりますので、最悪の場合、除籍・退学処分になります。

動画撮影する|必要なカメラ性能や撮り方

動画は以下のような状態になることが理想的です。

ただ、こんな大講義室ばかりではなく、小さな教室の場合もあります。
撮影はやっているうちに慣れてくるのでしょうが、以下のことに注意しましょう。

(1)広角レンズのカメラが理想(最前列に座っても広い範囲が撮れる)
(2)音声をきれいに拾えるカメラが理想(音声が入っていないと内容がわからなくなります)
(3)ズーム機能がついている(ウェブカメラにはズーム機能がついていないので注意)
(4)教員がほぼ固定でしゃべっている場合は、教員の体とスクリーンが同時に入るように撮る

撮影位置は以下のようにします。

講義室が小規模で、教員が常に黒板やホワイトボードの前に立って講義をしている場合は、
やや斜めの位置から撮影する方が動画を見やすくなります。
あまりに斜めになると黒板やホワイトボードに書いたものが読めなくなるので、
そのあたりは調節が必要ですが。

大学で三脚を持ち歩くようなことはしたくないので、あくまでも机の上に置いての撮影を想定しています。
後方にいくと他の学生が邪魔になります。

以降のカメラ位置全てに言えるのですが、YouTubeLIVEなどで「ウェブカメラ」を使って撮影する場合は、ズーム機能がついていないことが多いので、その授業における自分の定位置を探しておくことが大事になります。
撮影に一番良いのは、ズーム機能があって高画質なビデオカメラによるYouTubeLIVEですが、必要な機器が増えてきます。お金がかかるし、荷物が増えるということです。
技術革新で不要になったり、YouTubeLIVE対応のビデオカメラが出てくることを期待しましょう。




もし広角レンズ付きのカメラで、最前列に陣取ることができる授業であれば、この位置が理想的です。
ただ、この位置は先生にプレッシャーを与え過ぎますし、黒板やホワイトボードが見えにくかったりします。




講義室が大〜中規模であったり、パワーポイントを映写する授業の場合は、ここが良いでしょう。
大きな講義室は階段状になっていることが多いので、席の前列後列を気にせず、前掲した写真のような位置にカメラを置きます。
もし平面な教室であれば、できるだけ前に座って広角カメラで撮る必要が出てきます。



平面な教室であったり、教室の大きさに対して学生数が多い授業は、いつも同じ場所に陣取ることができないこともあります。
その場合は、講師を手前に入れて、その後ろにスクリーンを入れるような構図がいいです。
スクリーンの内容も重要ではあるのですが、先生の身振り手振りや表情に、「その授業内容の重要性」が含まれていることが多いからです。
よく、映写されたスクリーンだけを録画して、先生(発表者)の音声だけが流れる動画をみることがありますが、あれだと講義内容が全く頭に入ってきません。
やはり教員の姿を映しておく必要があります。

動画はYouTubeに「限定公開」「非公開」で記録する

現状、撮影はYouTube LIVEで行い、そのまま保存するのが楽です。
別にもっといい方法や都合のいいアプリなどがあれば、そちらを利用してください。

YouTubeであれば、大学の講義時間である90分〜100分に対応できますし、
撮り貯めた動画を見直すのにも便利です。
複数の授業を管理するのも「再生リスト」の機能を使えば楽にできます。

そのあたりの手法は、ここでは割愛します。ググってください。

悪巧み

最後に、講義動画に録画でできる悪巧み(笑)を紹介します。

貸しノートのように昼飯代を稼げる

学生なら知っているはず、「貸しノート」。
これを「貸しビデオ」にすることができます。
もちろん「公開」してはいけないのですが、限定的にその学生に見せてあげるのです。
昼飯代とかレポートの手伝いとかで報酬を得られます。

その先生が将来有名人になったら・・・

講義を撮影していた先生が、なにかのはずみで有名人になることもあります。
そしてら、その講義集はかなり貴重なものとなるでしょう。
これ以上は言えません。
何かに使えそうだと思いませんか。

その他の観点から「授業を動画で録画する」ことを解説した記事もあります。
そちらもどうぞ。
大学の授業を動画撮影する学生チームを作って活躍しよう|もう君たち学生に期待するしかない

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