大学生におすすめする期末試験・テスト対策|どうして動画を撮らないの? 最近の学生は要領が悪い?

テスト対策

どうしてそんなに「形」にばかりこだわるの?

私が大学で学習支援の業務をしている中で感じるのは、ここ最近の学生の「テスト対策の要領の悪さ」です。
それも年を追うごとに、だんだん顕著になっているようです。
データとしてお示しすることはできませんが、同じ仕事をずっと続けてきた中での私の印象だと思って聞いてください。
もちろん、要領良く期末試験に向けて準備をする学生や、点数を高めるための対策をとっている学生もたくさんいます。

その一方で、教員が設定した「授業&テスト」という形に、なぜそんなにもこだわるのか不思議なほど偏屈な学生も増えてきています。
例えばこんなケースが見られます。

授業展開のスピードが速くてついていけない、という甘えと不満

授業スピードが速い。
だからノートが取れない。
なのでテスト対策が不十分になる。
と文句をいう学生。
授業スピードが速いのは、ほとんどの場合その教員が意図的にしているものです。
たいてい、学生にはノート作業ではなく自習をしてほしい、という場合です。
もちろん、なかには意地悪で偏屈な教員もいます。
とは言え、それは極めて少数ですし、あまりに意地悪な教員は近年の大学では「リストラ」されています。

「授業スピードが速すぎて・・・」という学生は、
「授業を受けながらその講義内容のほとんどをノートする」→「そのノートをもとにテスト対策する」
という高校や学習塾の授業スタイルから抜けられていない人です。
そして、こういう人はたいてい社会に出た時に「仕事が遅い!」とか「事前準備してこい!」と怒られるタイプ。
つまり、やっぱり要領が悪いのです。理由とその対策は後述します。

ズルいことをしてはいけない、と教育されてきた

このあと具体的なテスト対策を紹介しますが、それらは要領の良い学生、社会に出た時に評価される(就活で苦労しない)学生は、すでにやっていることです。
ですが、私が先程来述べている「要領が悪い学生」というのは能力が劣っているのではなく、往々にして「マジメで素直」な学生も含まれています。

そんな方法はズルいのではないか?
そんなことしたら先生が怒りそう
他の学生がやっていないから

といった理由をつくって取り組まず、自分の成績を上げられないだけでなく、学習効果を下げてしまっています。

明日から授業でこれをやっちゃいなよ

夜勤のバイト明けなら寝て、代わりに友達にノートを取ってもらう

やたらと「自分でノートをとる」ことにこだわる学生がいます。
そして、コンディションが悪いのに無理して起きて授業を受け、学内で荒んだ態度をとって変なトラブルを起こす、というのが典型的パターン。
そんなことになるくらいなら、「出席確認だけして寝かせてくれる授業」では、ノートテイクを友達にお願いして寝てしまいましょう。
出席確認もしないなら、出席しない方がいい。君はその教室では邪魔です。

そして、友達には昼飯や晩飯をおごったり、次の時に代わりにノートテイクをしてあげればいいんです。
不思議なのですが、最近はこの「昼飯をおごる代わりにノートを見せてもらう」という学生が減少しました。
ちょっとくらいノートテイクしなくても大丈夫な、配布資料が充実している授業が増えてきたからでしょうか。
でも、「テストに出る要点」はしっかり確認できた方がいいですよね。
それは配布資料ではわかりませんから、やっぱり要点チェックをしているノートや資料があると、強力なテスト対策になります。

友達がいない。というのであれば、友達を作りましょう。
卒業まで、否、卒業後のことも含め総合的に考えて、大学では「学友」を作ったほうが絶対にいい。
たくさん作る必要はありません。1〜2人でいいんです。
同じような授業をとっている、共通点のある人を見つけて仲良くしましょう。
スカした態度で「孤高の人」になっても、あまり得しませんよ。

授業が速くてついていけないのなら、動画を撮ればいいのに

そんなことしたら先生が怒りそう。
そこまでして授業を受けるのは気恥ずかしい。
と言った理由でしょうか。
「授業が速くてノートできない」と不満をもらすくせに、動画を撮ろうとする学生はほとんどいません。

私の学生時代は携帯電話に「動画機能」はついていなかったし、小型カメラは撮影好きの学生くらいじゃないと持っていませんでした。
なかには「ボイスレコーダー」を使って受講している学生もいましたが、黒板やOHP(もう死滅しているか)が映らないと理解できないところもあって、あまり普及していませんでした。

それに引き換え、今ならマイクもカメラも極めて優秀なものが安価に手に入ります。
ほんの数年前までは、携帯電話で動画を撮っていても熱処理とバッテリーが追いつかなかったのですが、今では「モバイルバッテリー」も販売されているので問題ありません。
もっと言えば、小型カメラのコンパクト化と高画質化の方が凄いので、そっちを使ったほうが良いでしょう。
例えばこんなの。

  

どうしても気になるのであれば、直接先生に「私はこの授業をしっかり勉強したいので、動画をとってもいいですか?」って聞けばいいです。
それを嫌がる先生っていないんじゃないかな。

むしろ、嫌がる先生は自分の授業内容に自信がなかったり、本当は授業で使ってはいけない資料を利用している可能性があります。
最近は「大学の授業を撮影して、それを一部公開しようか?」なんて動きもある時代ですから、学生が授業の撮影を申し出ることは怪しい要求ではありません。
ちなみに、私が担当する授業でも「動画が撮りたい」と言ってくる学生が稀にいますが、許可しています。

もちろん、先生が授業用として特別に見せているデータや画像がある場合もあります。個人情報が入ったものや、無差別に公開するのは憚られるものです。
なので、撮影したものは自分の学習用にのみ利用しましょう。

ここだけの話、先生が動画撮影を嫌がっても、最近の小型カメラの性能を存分に活かして撮影してしまえばいいのです。
それこそ、友達に「カメラの撮影が得意な人」がいれば、皆で協力してカメラ購入費をカンパし、動画共有サイトを立ち上げて、テスト対策するのもいいでしょう。
今は、以前より「動画をネットにアップロードする」ためのハードルがとても下がっています。今後、さらに便利になるはずです。
学内Wi-Fiも充実してきていますから、アプリと連携させて撮影直後に動画をアップロードすることも容易になっています。

まぁ見ていてください。近いうちに、どこかのネット企業と大学が協力してそんなサイトを作り出しますから。
君たちは、その先駆けです。

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