1年前のニュースですが、ここで取り上げてみます。
女子大学が男子を受け入れるという話題です。
戸籍上は男性だが心の性別が女性のトランスジェンダーの学生を受け入れる動きが、女子大学で広がりつつある。お茶の水女子大(東京都文京区)が、2020年度から受け入れを決定。文部科学省は「日本ではおそらく初めて」という。津田塾大や日本女子大など4校も本格的に検討を進めており、「戸籍が女子」を前提としてきた女子大にとって、大きな転換となる。
女子大に「心は女性」の学生も お茶の水に続き4校検討(朝日新聞 2018年7月10日13時00分)
私も女子大に勤めていたことがあるので、なおさら思うのですが、そもそも女子大って必要ですかね?
「心が女性の男性」っていうのをどのように判別するのか議論している人もいますが、そんなこと考えるだけムダですよ。
どんなに「男」であっても、「私は女だ」と言えば入学できるようになるってことですよね。
心が本当は男なのに、女であると偽っていることを証明することなんて出来ないんだから。
出来るのは「男の身体構造をしているのに、女だと認識している」という現象が存在することだけです。
ということは、事実上、女子大に男子が入学できるようになるということです。
物凄い勢いのオッサンが、「私、女子です」っていうのを拒むことはできないんですよね。
それってどうなの?
これまでは、女子大に入学するためには戸籍上「女」であることが条件でした。
これは生物学上の「女」と言ってもいいでしょう。
でも、わざわざ「女」だけを集めて教育することに、どれだけの意味があるのか。
かなり疑問です。
それに、現状、女子大には「女の身体構造をしているのに、男の心を持っている人」は入学しています。
実際に、そういう女子学生を私は何人かみてきました。
その問題については、どのように解釈しているのでしょうか。
女子大の価値として典型的なものがこちら。
「女子大には、大きな二つの魅力があると思います」と、ハナマルキャリアコンサルタントの上田晶美氏は切り出した。その一つは、「学生時代を通じて、女子がリーダーシップを発揮できる機会を比較的多く得られることです」。共学の大学では、ゼミやサークル活動などのリーダーは、男子学生が務めがちだ。女子はサポート役に回ることが多くなる。一方、就職活動の場では、リーダーシップ経験が重視される。「イヤなことがあっても逃げない責任感や、メンバーを引っ張るコミュニケーション力が備わっていると、企業が信頼を寄せる要素になるからです」。つまり、人材としてさらに成長する潜在力があると判断されるわけだ。
http://diamond.jp/go/pb/tieup_100621univ/index.html
言いたいことは分かるんですが、でも、それって共学でも同じことですよね。
どうしてもっていうのなら、サークルやゼミの活動を「女子だけ」にしてやればいいだけのことでしょう?
共学だからって、わざわざ男子と一緒にチームや組織を組む必要はありません。
何か他に「女子大学ならではの価値」ってないのですかね。
私はなにも「女子大学を廃止せよ」とまで言っているわけではありません。
なるほど! って思わせてくれる理由や論理が出てくることを期待しています。
何か思いついた人がいましたら、下のコメント欄にお願いします。
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