要領のいい学生はもうやっている
「CiNii(サイニー)」という論文検索サイトを知っていますか?
CiNii articles 日本の論文をさがす国立情報学研究所
日本国内で出回っている論文を検索できる専門サイトです。
利用者の多くは大学教授や研究者、大学院生などです。
卒業論文に取り組んでいる大学生も利用することが多いですね。
しかし、このサイニーを一般学部生(特に1〜2年生)が利用することは稀です。
なんとも勿体無い話です。
実は、このサイニーを使えばレポートが簡単に作成できます。
もちろん、それには一定のコツが必要ですが、
それを習得してしまえば卒論・ゼミ論まで簡単になります。
電子媒体からコピペして、引用表記すればレポートが完成する
実際にその使い方を説明しましょう。
例えば、以下のようなレポート課題があったとします。
日本の高齢者交通事故の現状について述べよ
一時期、高齢ドライバーが起こした悲惨な事故により、こうした話が取り沙汰されていました。
それを思いつくのであれば、まずは関連ニュースから引用します。
これは「サイニー」ではなく、グーグル検索や新聞社のサイト内検索すればOKです。
昨今、○○○で起きた事故により、高齢ドライバーの問題が注目されている(○○新聞 2019年X月X日)。
などと書けばいいです。
レポートの書き出し部分は、そういったニュースサイトから引用すればいいんです。
次に、いよいよ「サイニー」を利用します。
試しに、検索ワードを「高齢者 交通事故」と入力してみます。
すると以下のような検索結果が現れます。
このように、高齢者の交通事故についての「論文」がズラッと並びます。
大学生が教員から注意されるパターンが、
「ネットの記事やブログから文章を引用してくるな」
というものです。
しかし、これは厳密には正しくありません。
ネット記事は信頼性が低いとされているため、
教員は一律で「ネットから・・・」と指示しているだけ。
サイニーの検索結果で現れてくる文章は、
ある一定以上の信頼性のあるものなので、
これを引用・参考にしたことにすればレポートは完成します。
ようするに、サイニーで検索された文章は、
大学教員が喜ぶ文章ということです。
レポートの作成をしたい大学生が気にすべきは、検索結果画面の以下の部分。
グーグル検索などにもある、検索先のページの一部分の記述です。
上段の記事は文章がありませんが、下段の2つには文章があります。
この部分に文章があるページは、それを開くと以下のようになっています。
ためしに、上図の3つ目の記事を開きました。
このように、「抄録」という部分に文章があります。
この文章はコピペできますので、自分が使いたい文章がここにあれば使いましょう。
さらに、サイニーにはその論文の「引用元情報」もきちんと載っています。
以下の部分をコピペすればOKです。
ここには、論文の「雑誌名」「巻号」「ページ数」「発行元」が丁寧に掲載されています。
教員が求める引用の仕方で表示・並べ替えてあげれば文句は出てきません。
ここの部分をコピペして、本文の最後に「参考文献」として表記すればいいのです。
さらに便利な使い方
サイニーでは、検索する際にこんな選択ができるようになっています。
「すべて」か「本文あり」かです。
以下の部分のこと。
「すべて」を選択した状態で検索をかけると、
キーワードに合致したすべてのコンテンツを表示しますが、
「本文あり」を選択すると、記事そのものを読めるコンテンツを表示します。
なかには有料や会員になっていないと読めないものもありますが、
ためしにこっちを選択して検索してみましょう。
検索結果がこちらです。
各コンテンツの下段に、黄色いタグが着いているのが分かりますね。
これが「本文」が読める可能性があるものです。
ためしに、上図の一番上の記事を開いたものが以下です。
検索結果画面と同じ、黄色いタグの部分がありますね。
そこは「この論文にアクセスする」という部分です。
どちらかをクリックすると、論文の本文にたどり着くことができる場合があります。
上図から、その部分をクリックすると以下のようになっています。
この論文の場合は、同志社大学のページにいきました。
「閲覧可能ファイル」としてPDFフォーマットでの閲覧が可能なようです。
もしそのPDFがコピペ可能な形でファイルになっていれば、
レポート用に文章を引用することも簡単になります。
いちいち文章をキーボードで打たなくてもいいということ。
ためしに、上図のファイルを開くと、以下のような論文が見れます。
上図で示したように、このPDFは文字をコピペできるようです。
(概要の「わが国における・・・・」が選択できていることが分かりますね)
こういった論文であれば、自分のレポートにその文章を引用しやすいのです。
まとめ
1)サイニーを使えば、レポートで引用したい文章が見つかりやすい
2)グーグル検索するよりも、大学教員が喜ぶ(怒らない)文章だけがピックアップされるので安心
3)自分で書くと面倒な「引用元情報」もコピペできる
サイニーを使えば、レポート作成が簡単になります。
大学生は、早めに使い慣れておきましょう。
まじめにレポート作成スキルを高めたい学生は、こちらを参考にしましょう↓
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