【学生でも見分けられるブラック大学チェックリスト】経営難大学でみられる15の現象

その他

親や教師に進められて、なんとなく大学に進んだとは言え、
「ここは本当に大学なのか?」
と疑いたくなるような場所があるものです。
テレビドラマや先輩・友達の話から聞いていた「大学」とはなにか違う。

実は、いわゆる偏差値60以上の「難関大学」「有名大学」でなければ、
学生の指導よりも経営活動、
教育投資よりも節約術

に力を入れている大学があります。

その状況は惨憺たるもので、「ブラック大学」とも呼ばれます。

ウィキペディアにはこうあります。

ブラック大学とは、日本に存在する大学を形容する言葉の一つであり、学生として入学することや、職員として勤務することが勧められないような大学を指して使われている。
学生として入学することが勧められないという理由には、そのような大学は就職率などが入学案内で公表されていた内容と実情が異なっているということなどが存在する。
職員として勤務することが勧められない理由としては、そのような大学ではセクハラやアカデミックハラスメントが横行していたり、職員に対する待遇が労働基準法に違反していると思われる点が存在するとのことである。

ウィキペディア

教員や事務員はオーバーワーク疲弊しきっており、学生にも活気はありません。
もし君がそういうブラック大学に入学しているのであれば、
それなりの対応をしないと4年間を事実上「大学に行っていない」ことになります。
そこはすでに「大学」ではない、学べるものが無いからです。

ブラック大学チェックリスト

当てはまる項目はいくつでしょうか?
0〜3個:まだホワイト大学
4〜6個:ブラック大学の可能性あり
7〜10個:ブラック大学
11個以上:ブラック大学を超越した存在

1.教員がバスを運転している

事務員やバス担当の職員ではなく、授業をしているはずの教員がバスも運転している。そんな大学はブラック大学です。
通常の大学では、「バスの運転」は教員にやらせてはいけないルールがあります。
そうした常識的な配慮ができないほど、教員や学生の安全を無視しがちな大学ということです。

2.教室の机やイスが安物で使いづらい

経営難だから、質の良い備品は購入できない大学です。
授業中、やたらと腰が痛くなったり、グラグラ揺れてまともに書けない、消しゴムで消そうとしたらギコギコ音がしてうるさい。
そんな大学は、学生が「勉強」することを想定していません。

3.黒板やホワイトボードに書いた文字が消えにくい

これも質の良い備品が購入できないことによる結果です。
黒板やホワイトボードはピンきりなので、安くしようと思えばかなり安くできます。
しかし、安物は書きづらいし消しづらい。
これは、それらしい物だけ用意しておけばいいと経営者が考えているからです。
ホワイトボードは定期交換が必要なのですが、それもケチっているのですね。
インクが消え残ってホワイトボード(白い板)ですらなくなっている大学は、ブラック大学です。

4.ホームページに学生がジャンプしている写真がある

かなりダサい写真ですが、なぜかブラック大学にはこの写真が多いです。
雇われたカメラマンとしても、大学内で他に撮るものがなかったらです。
撮影日に、その場にいた学生を呼んでノリで撮ったというのが実情でしょう。
たくさんの学生が列になり、手をつないで跳んでいる、というのも散見されます。
でも、その場のノリでやっているから、列の中央部の人はちゃんと跳んでいるけど、
端っこの人はジャンプしかけているところでシャッターが切られて間抜けな写真になっています。

5.実験・調査データを学生に捏造させる

節約・緊縮が極まり、教員や学生自身が使える研究費が少ないのです。
そういう研究室では、大学内部からの研究費が期待できないので、「外部資金」に頼ろうとします。
そのためには、業績となる研究データ、人の目を惹くデータを出さなければなりません。
ですが、そんな都合のいい話はないので、追い詰められた研究室ではデータが捏造されます。
教員は「データを捏造しろ」と直接は言いません。
ですが、実験を担当している学生は、捏造しなければならないプレッシャーがかかります。
似たような話が、大学アメリカンフットボール部のコーチ・選手間でもありましたね。あれと一緒です。

6.ホームページのトップ画面が入試案内とオープンキャンパス情報で埋まっている

大学の収入源のほとんどは学費です。
学生が入学してくれないと、経営難の大学はさらに経営が悪化します。
そこで、大学ホームページをひたすら「学生募集」のために使うのがブラック大学です。
そこには「研究会」や「公開セミナー」の情報よりも学生募集の告知が目立ちます。

7.学科長や学部長が若い(40歳前後)

40歳前後の教員は、まだまだ若手の教員です。大学の「代表者」を務められるような立場にはありません。
ですが、
よくあるのが、派閥抗争がひどい上に、数合わせで実力のない年輩教員がそろっていると、そのシワ寄せにより若手教員が学科長や学部長をやることになります。
一度、自分の大学のホームページなどで、誰が学科長をやっているか確認してみましょう。
もしホームページで「学科長が誰なのか」を確認できなければ、それはそれでもっとブラック大学です。

8.教員が「高校訪問」で出張している

君が高校生だった頃に、高校に営業活動をしてきた大学があったのを覚えていますか?
その大学のほとんどが経営難です。高校訪問とは定員割れを起こしている学部学科のテコ入れなのです。
高校訪問には「入試課」や営業担当の事務員が行くことが多いのですが、大学の教員が出向いている場合もあります。
そういう大学はほぼヤバいと言っていいでしょう。
それとなく大学の先生に聞いてみれば、教えてくれる人もいます。

9.大学の広告に「夢を叶える」「面倒見が良い」というワードを使う

そんな都合のいい教育機関はありません。
まるで自己啓発セミナーの延長のようではありませんか。
そういう安易なワードに引っかかるような学生を取ろうとする思惑が見えます。

10.「大学の外で学ぶ」ことを謳い文句にしている

大学内で勉強できないから、外注しているということです。
インターンシップと称したり、地域連携と称してみたり。
その実際のところは、普通の授業では学生が聞いてくれないので、
外に放出して社会の洗礼を浴びせればいいという、ある意味で報復・いじめ根性の現れです。
まともに授業ができない大学は、こういった戦略をとります。

11.図書館がやたらと小さい

まともな大学は図書館を充実させます。
大規模な図書館がないと、大学教育はできないからです。
しかし、図書館機能は大学で最も大きな経費がかかる施設でもあります。
それを安くしようという魂胆です。

12.学生が使えるパソコンの設備がきわめて貧弱

図書館に次いで、お金がかかるのがパソコン関係。それに対応できていないということです。
現在の「学生のためを思う大学」では、デスクトップ型のパソコン利用はもちろん、
ノートパソコンやソフトウェア・ライセンスの貸出が充実しています。
学生の貧困化が進む現代日本において、こうしたサービスは重要です。
それがほとんどない大学は、現代社会に適応できていないブラック大学です。

13.オープンキャンパスの手伝いをした内部学生が、ぐったり疲れている

ブラック大学では、営業活動に全力を尽くします。
その結果、所属している内部学生も「営業スタッフ」として利用するのです。
通常の大学では、アルバイトとしての「お金目当ての学生」を公募して雇いますが、
ブラック大学では「一緒に営業活動をしてもらえる学生」を教員推薦で雇います。
そういう学生は、オープンキャンパス当日は「教員」「高校生」「保護者」「業者」
といったあらゆる面々に気を遣い、しかもハードワークなのでぐったり疲れています。

14.大学の先生が職員室にいる

大学教員には「研究室」が用意されていなければなりません。
しかし、研究室を用意する予算がない大学は、学校の「職員室」のようなところで教員を働かせています。
ブラック大学にいる学生は、そもそも「先生は職員室にいるもの」と思っているでしょう。
ですが、一般的な大学では「研究活動」が主体なので、複数の教員が一堂に会して仕事はしないのです。

15.学部学科の名称が4年に1回変わる

ブラック大学では、オリンピックのように4年に1度発生します。
場合によっては、大学の名前までもが10年〜20年に一度変わることもあります。
理由は簡単。名称を変更すると、その時だけでも入学者が増えるからです。
高校生や保護者としても、その大学が何か新しい試みをするのでは? と解釈するからでしょう。
でも、実際のところは「名称」が変わっただけで、中の人たちは全然変わりません。
考えてみれば当たり前ですね。大学の先生をあっちこっち異動させることはできないので。
あと、法律により学部学科は4年間は変更してはいけないことになっています。
なのでブラック大学としては、本当なら2〜3年に一度変更したいところですが、
4年に1度で我慢しているということなのです。


上記のチェックリストに4つ以上当てはまるようでしたら、
同じ大学の友達にも相談して再チェックした方がいいでしょう。
7つ以上なら「転学」「編入」も視野に入れることをオススメします。
その大学に在籍していても、いわゆる「大学」の教育は受けられないし、そんな大学を卒業しても就職の足しにはなりません。

悪いことは言わない。中退するか高卒でも先にどこかに就職し、ある程度社会に対する予備知識を得てから、どの大学に入学するか考えた方が「時間」と「お金」をムダにしません。
25歳くらいまでに決定しても、ぜんぜん遅くないですよ。

これを読んで他にも思いついたものがあったら、下にあるコメント欄に書き込んでください。
ブラック大学の学生さんは、ぜひ内情や感想を教えてください。

リスト作成にあたって、以下のサイトも参考にしました。
それぞれの詳細な理由はこちらをご覧ください。
こんなホームページの大学は危ない(Deus ex machinaな日々)
こんなパンフレットの大学は危ない(Deus ex machinaな日々)
文部科学省が存在価値のない「ブラック大学」253校を公開処刑!あなたの出身校は入っていないかチェックしよう(netgeek)
いま理系の大学で増えている「ブラック研究室」という大問題(講談社)

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