トップガン(1986年)

映画

ジャンル:政治学系スカイアクション
監督:トニー・スコット
主演:トム・クルーズ

見どころ

世界で最も有名な「プロパガンダ映画」。
アメリカ海軍の偉大さを、アメリカ国内だけでなく日本にも知らしめる効果がありました。

典型的な「時代が変わって見たら全然面白くない映画」ですが、それだけに一見の価値があります。
色あせない名作映画がある一方で、鮮度が落ちやすい青魚映画もあるのです。

しかし、何を隠そう、この「トップガン」は、当時は空前の大ヒットムービーでした。
公開後は海軍・戦闘機パイロットへの志願者が激増したそうです。

それだけ映画には「人を焚きつける力」があります。
学生の皆さんも、映画で授業や勉強のモチベーションを高めましょう。

もちろん本作は、当時のスカイアクション映画としては破格の良い出来です。
ちゃちな模型を避けて、実際にアメリカ海軍の協力を得て実機を撮影しています。
また、主演にイケメンのトム・クルーズを配置し、美人上官とのロマンスが描かれます。
カレーライスにトンカツとステーキを乗せて食べるような映画です。

しかし、この映画の魅力は、なんと言っても冒頭シーン。
このシーンの撮り方は、その後のさまざまな映像作品でオマージュされまくったものです。
これと似たようなシーンを、皆さんもきっと目にしているはず。

静かでゆるやかなBGMとともに、航空母艦上での作業風景が、オレンジとブラックの色調だけのシルエットで流れていきます。
ここの映像が非常にきれいです。「戦闘機の撮り方」として傑作と言っていい。
次第に戦闘機のエンジン音が高まり、BGMのボルテージも徐々に上がってきて最高潮。
そこから打って変わってケニー・ロギンスの『デンジャー・ゾーン』に切り替わり、F14トムキャットが発艦してゆきます。
対象物のカッコよさを伝えるためには、その周囲の存在も丁寧に描かなければいけない。ということを理解できる映像です。

名言

あなたがいなくても彼は飛ぶわ。

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